概要
JADER
JADERとは、Japanese Adverse Drug Event Report database の略で、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)が提供している「副作用が疑われる症例報告に関する情報『医薬品副作用データベース』」を示します。
平成16年4月1日からの医療用医薬品及び一般用医薬品・要指導医薬品に関する報告を掲載しています。
FAERS
FAERSとは、FDA Adverse Event Reporting System の略で、米国FDA(米国食品医薬品局)が運営している有害事象(副作用)レポートの自発的報告システムです。
報告者は医療専門家、患者、製薬企業など様々な関係者による膨大なレポートデータが集約されています。
レポート項目(一部抜粋)
JADER
- 症例情報 (患者の性別、年齢、身長、体重など)
- 使用医薬品情報 (どの医薬品を使用したか)
- 有害事象情報 (どのような有害事象が起こったか)
- 転帰情報 (患者がどうなったか)
- 報告者情報 (報告者に関する情報など)
- 適応疾患情報 (原疾患情報など)
FAERS
- 症例情報 (患者の性別、年齢など)
- 使用医薬品情報 (どの医薬品を使用したか)
- 有害事象情報 (どのような有害事象が起こったか)
- 転帰情報 (患者がどうなったか)
- 報告者情報 (報告者に関する情報など)
- 治療期間情報 (治療期間など)
- 適応疾患情報 (疾患名など)
登録者情報
JADER
2024年3月公開(2023年第4期)までの登録情報
登録薬剤数 |
3,326 |
レポート件数 |
887,704 |
有害事象数 |
1,446,516 |
FAERS
1997年から2023年4期までの登録情報
登録薬剤数 |
21,591 |
レポート件数 |
18,292,338 |
有害事象数 |
54,752,263 |
登録者割合
JADER
医師 |
695,889 |
71.09% |
薬剤師 |
139,079 |
14.21% |
医療関係者 |
71,952 |
7.35% |
弁護士 |
191 |
0.02% |
消費者等 |
71,728 |
7.33% |
計 |
978,839 |
|
FAERS
医療専門家 |
1,412,209 |
42.06% |
消費者(患者) |
790,667 |
23.55% |
臨床研究 |
115,440 |
3.44% |
MR(製薬企業) |
160,915 |
4.79% |
文献 |
141,460 |
4.21% |
使用者の施設 |
7,233 |
0.22% |
販売業者 |
13,950 |
0.42% |
海外(米国以外) |
416,426 |
12.40% |
その他、不明 |
299,627 |
8.92% |
計 |
3,357,927 |
|
報告国割合
JADER
FAERS
アメリカ |
11,751,206 |
69.14% |
日本 |
518,070 |
3.05% |
イギリス |
594,282 |
3.50% |
フランス |
488,469 |
2.87% |
ドイツ |
370,180 |
2.18% |
カナダ |
581,455 |
3.42% |
ブラジル |
151,055 |
0.89% |
イタリア |
231,654 |
1.36% |
その他 |
2,309,812 |
13.59% |
計 |
16,996,183 |
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データベース構造について
各データベース構造に関する内容をブログで紹介しています。